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Nook Color のICS (CM9)が安定してきた [Tablet]

2月頃からNook ColorにCyanogen Mod9 というAndroid 4 (ICS) のカスタムROMを 導入して使ってきたが、3月の後半から急に品質が安定してきて、これならば かなり使えるのではないかという状況になってきたので、とりあえず報告しておく。

Android 4 (ICS)というのはGoogleが提供する最新のスマートフォン、およびタブレット用のOS であり、2012/4/15現在、日本国内で正式にリリースされたのはNexus用のものだけである。 で、 Cyanogen Mod9というのは、知らない人は知らないが、メーカー謹製ではない、 カスタムビルドのAndroid 4のインプリメントである。メーカー謹製だとオーバークロックなどという 一部の人にしか受けない機能はのせていないが、ここは、それ、やりたいことを実装するという カスタムROMである。

で、本日はNook Color用のCyanogen Mod9の話。

Screenshot_2012-04-13-21-17-05.png
  • 最近、Nook Color用のCM9の何が良くなったか。

    自分は、ほぼ毎日、Daily buildされているNook Color用CM9をアップデートインストールし、 その使い勝手をチェックしているが、3月の半ばからなぜだか知らないが、急に品質が良くなった。 どこが良くなったかというと、それは、以下の点。

    1. 電源周りの調整
    2. UIのパフォーマンス
    3. Sleep Of Deathの解消

    Screenshot_2012-04-13-21-17-21.png

    まず、1点目の電源周りだけれども、画面のスナップショットのように、利用していない時のバッテリーの消耗が 非常に少なくなっている。WiFiを切っておけば、一晩で1%減くらいだろうか。 これは、しばらく前の段階では、WiFiを切っていても一晩に10%とか20%バッテリーが減っていたのだけど、 これがだいたい一晩で1%ということで、非常に大きな進歩だと思う。 ちなみに、実際に利用している状態だと、4/15の段階では、WiFiを切った状態で連続使用して、 Amazon Kindle for Androidで小説を読んでいても、だいたい7時間半は利用できた

    次に2点目。これは実際にさわってもらう方が良いと思うのだけど、画面の切り替えなどが 非常にさくさく動くようになっている。これは、4月に入ってAndroid 4.0.3から4.0.4に代わって さらに良くなっている。Nook Colorは標準でARM v7を標準で800MHzで駆動しており、 CM7/9ではクロックを上は1325MHz, 下は300MHzあたりまで変更できるようになっている。 以前はさくさく使うためには、めいっぱいクロックをあげておく必要があったが、現在では、すくなくとも 800MHzで画面切り替えなどは問題ない状態になっている。Kindleならば600MHzでも まったく問題ない状況といえる。 なお、CPUの処理能力はクロックに依存するので、OSやAPI周り以外は別に早くはなっていないので そのつもりで。

    そして3点目、Nook ColorのCM7/9では、バッテリーが半分くらいになったところで スリープしていると、電源ボタンを押してもスリープから復帰せず、リブートをかけないと 利用できないという、「なんじゃ、それ?」的な現象があった。 これが、最近ぴたりと発生しなくなっている。これは使い勝手の上で、非常にうれしい。 なにせ、バッテリーが半分残っているにもかかわらず、うんともすんとも言わなくなっているのは 精神衛生上、悪いことこの上ない。

    現在のNook Color用ICSの入手方法

    現在のところ、Cyanogen Modの正式なNook Color用のNightly Buildは 作成されていないが、eyeball版、もしくはSamiam版のビルドが入手できる。 ダウンロードは、それぞれ

    eyeball版http://techerrata.com/browse/nightly_kangs/encore
    Samiam版http://android.sphsolutions.net/Encore/Nightlies/CM9/
    からダウンロードできるようになっている。 特に、eyeball版はOpen-GL版が作成されているところが、良いところである。 Open-GL版の何がよいかというと、Google Chromeブラウザが動くと言うところである。 もっとも、自分が使った限りでは、Open-GL版は動作がかなりもっさりしている感じをうけてるので、 グラフィックアクセラレータがもっと上手に稼働するまでは、しばらく利用する予定はない。

    上記サイトのいずれかから、アップデートイメージをダウンロードし、 CWMからアップデートをかけることでCyanogen Mod9/Android 4.0.4を Nook Colorで利用することが出来るようになる。 アップデートした際は、キャッシュパーティションと、Dalvikキャッシュを クリアすることを忘れずに。

    CM9のインストール方法は、こちらのCM7の インストール方法で、CM7のファイルの代わりにCM9のファイルをインストールするだけである。 なお、Google AppsはCM7とCM9で互換性が内容なので、CM9用に別途用意するのが吉。 分かっている人は分かっているけど、GmailアプリやマップアプリはこちらのGoogle AppsをCWMでインストールしないと 使えない。

    Android 4.0.4用Google Appshttp://goo.im/gapps/gapps-ics-20120317-signed.zip

    ところで、現状のCM9で問題がないわけではない。今のところ、YoutubeのHDビデオが視聴できない。 これは、SDならば見れるので、そちらで我慢できれば問題ない。また、ネットワークで時刻修正を使用とすると なぜかエラーを吐く状態が続いている。そして、自分のマシンでは、SDカードは通常/sdcardにマウントされる べきであるが、これが/emmcにマウントされてしまう状況が続いている。 これは、/system/volb.fstabを強制的に書き換えて/sdcardにマウントさせている。

    というわけで、Nook Colorを持っている方に、CM9導入のおすすめでした。 なお、実際に実行する場合は、At your own riskでお願いいたします。 それでは、Good Luck!


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