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シリーズ1/1000secというマンガを買った。 [カメラ・写真]

シリーズ1/1000sec. (MF文庫―新谷かおるマグナムロマンシリーズ (8-19))

シリーズ1/1000sec. というマンガを買った。新谷かおるのカメラマンガである。 オリジナルの初版が1981年5月25日に出版されたらしいから、もう30年前のマンガ。

ストーリーの中で、主人公が写真事務所でバイトを始め、初めてカメラを買うことになった時の店員の台詞に、 「CONTAX RTSがニコンF3が出るまで標準レンズ付きで最も高価なカメラだった」とある。 ニコンF3は1980年発売だから、そのころのマンガということで間違いない。 当然、カメラといえばフィルムを使うカメラのことだし、 オートフォーカスだって、まだミノルタがα7000を市場に出す前の頃の話。

  • 今更このマンガを買い直したわけ

    なんで今更買い直したかというと、その原因は、ソニーがα用レンズとして ディスタゴン24mmF2.0を出したことにある。 ディスタゴンはご存じカールツァイスの銘レンズで、上記のマンガの中でも、 カメラ屋の店員に、「こいつは、と思ったレンズで10万円を切っているものなんかないもんね。 ディスタゴン35mmF1.4なんか152,000円するもんね。」と書いてある。

    30年前の15万円である。今の金額になおしたら、感覚的にたぶん30万円は越える。 それらの確認もふくめて、もう一度読み直したくなったので買いました。 ちなみにソニーのディスタゴン24mmF2.0はソニースタイルで15万ほど

    上記の台詞以外にも、メカ好きな人にはこたえられない台詞が沢山。たとえば、 「ピアニストが四畳半一間にグランドピアノをぶち込んでその上に布団敷いて寝てたって そりゃぜいたくとは言わん。なぜならピアノは彼の生活をささえる一部だからだ。 カメラマンにとってのカメラも同じだ。」など。 いやー、メカものでこの手の台詞を言わせるには新谷かおるが一番です。十分堪能できました。

    ほかにもこの手の台詞といえば、 『ガッデム』 に出てくるトヨタラリーチームマネージャーのトビー(飛田)が 語る、「僕らがテクノロジーで得た代わりに失ったものを、全部あいつが持っているような気がするよ」 とか。

    というわけで新谷かおるのメカと人に対する愛情というのでしょうか、 非常に良く感じられる良いマンガだと思います。 話の中身は30年前のカメラと当時のそれなりの風俗の理解が必要かな。 というわけで、40以上のおじさんカメラマンにお勧めです。


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