サマーウォーズを見てきた [娯楽]
タイトル通り、サマーウォーズを見てきた。 サマーウォーズといえば細田守監督作品。 アニメ版時をかける少女の監督である。 個人的には、アニメは分類すると以下のような感じになる。
- ディズニー: Pixar系の技術力は認めるが、ストーリーは 鼻についていただけないモノが多い。通称ネズミー。
- ジブリ:ディズニーに次いで鼻につくストーリーがいや。とはいいつつ 作画・構成はさすがである。そこは認める。
- 押井守系:ストーリーは難解。しかし奥の深さと暗い画面作りは耐え難し。 ガンダムの富野監督もここらあたりだけど、かみさんに言わせれば誰それ扱い。
- GAINAX系:IGはこっちにくるのかなあ。京アニも自分的にはこの系列。 ぐいぐい動かすところとキャラクターのバランスがいいが、一般人にはあまり受けない。
で、細井守監督はどこらあたりにくるかというと、ジブリと押井守の間かな。 という気がします。なぜかと言われると、観客に対するやさしさ、かと思います。 ジブリはあくまで一般人を対象にしているのに対して、富野監督や押井監督は 良くも悪くも中身がひねくれているにもかかわらず、一般人から近寄ってきてしまった。 さらに京アニGAINAXは、一般人に媚びを売るつもりは(あまり)ないように見えます。
ちなみに自分はヲタクとしては全然ダメだと思うのですが、 知り合いのカメラマンに言わせると、スカイクロラをちゃんと知っていることや 大河原ガンダムとカトキガンダムの見分けがつく時点で 十分の一般人とは乖離しているそうで...すでに十分ですか,そうですか。
で、主題のサマーウォーズですが、これはエンターテインメントとして、なかなか上質です。 一般人もたぶん、問題ない。これがGAINAXだとある程度前提知識がないと近寄ることも 出来ないことも多いのですが。 システムの所は、slashdot.jp的には たとえば2560bitの暗号が手書きや暗算で解けるあたりや、大規模サーバを冗長化構成していないところなど、 つっこみどころは満載ですが、そこはそれ、エンターテイメントですから。
自分が見に行ったときは、開始がほぼお昼時、シアターは500人程度入れる ところが8割~9割がた埋まっていましたでしょうか。ストーリー柄ガキはほぼいなくて、 デートで来たらしき人々もそれなりに。うちはポケモンを見たいだろう小学生を連れて 行きましたが、後で聞いたら戦闘・格闘シーンは心臓バクバクと言っていましたから、 それなりにちゃんとわかっていたようです。
ストーリーはハリウッドの常識に沿って起承転結がほぼ30分ごとのスケジュールで かっちり進みますし、最後のどきどき感も王道をいくストーリーテリングです。たぶん、アメリカ人にも通じる。 でも、連中は何を期待するって、アジアンなサイケデリックな雰囲気だったりすることも多い。 だから、長野県の牧歌的な映像が半分なので、もしかしたら連中は退屈と思うかもしれない。 ああ、高校野球はたぶん、通じないだろうなあ。
小道具も細かい。ポスターにイカつり漁船がなぜ出てくるか、なぜ今頃ブラウン管の ハイビジョンディスプレイが出てくるか、自衛隊の指令車の役目は? RX-8やサイドカーも おいしい。ぜひその目でお確かめ下さい。
というわけで、アレゲな方々でなくてもおすすめです。ぜひ、一般人と一緒にご覧下さい。 自分はたぶん、BD版が出たら、きっと買うでしょう。ああ、時をかける少女がUS版で出たのだから、 これもたぶんでるということで、それまで待つかも。
挿入できるよ(ノ゚Д゚)ノシ♂ http://jn.l7i7.com/
by 本番OK (2012-02-04 03:24)